鈴鹿グリーンホーム(ショートステイ翠風)様は、社会福祉法人鈴鹿福祉会が運営している単独型短期入所生活介護事業所で、全室個室、ユニット型・20床の施設になります。国産木材をふんだんに使用した、ぬくもりのある環境をご用意しています。
ご利用者様10人を1ユニット(生活単位)として、家庭的な居住環境のもと顔なじみのスタッフにより、ご利用者お一人おひとりの個性と生活リズムを把握したケアと、ご利用者同士が相互に社会的関係を築くことを支援するケアを受けることができます。
木造平屋建の鈴鹿グリーンホーム(ショートステイ翠風)様は、ご利用者様が木の温かみを感じることができ、認知症を抱えられたご高齢者にとっても落ち着いた空間でお過ごしいただくことができる施設として、令和3年12月1日にオープンしました。
超高齢化が加速する一方で生産年齢人口が急減している状況で、介護現場の課題は、多様化しているニーズに対応しつつサービスの質を向上させながらも働きやすい介護職場づくりと複雑化しています。このような課題を解決する方策の一つとしてICT(情報通信技術)と介護ロボットを積極的に活用しています。
浴室には、ひのきを使った個浴槽(木の温かさ)が設置され、電動リフト(介護ロボット=テクノロジー)の導入で安心・安全の個別ケアを実現しています。
介護記録や帳票などもすべてタブレットPCを利用し、電子メールやオンライン会議用アプリ・インカムなどICT(情報通信技術)の活用で効率化を図っています。
みまもり支援についても、2種類の介護ロボットを使用することで利用者様の安全を守り、同時に介護職員の業務の効率化を促進させています。
みまもり支援機器の一つ目は、Neos+Care(ネオスケア)です。3次元電子マットを用いた極めて精度の高い予測型みまもりシステムと、人間による繊細なみまもりを融合した介護ロボット。
二つ目は安心ひつじαです。『マット型体動センサとしての標準機能を搭載しながらナースコールメーカーと連携可能で、異常時の通知をPC、iPhone(iPad)、ナースコールと多様な受け取りができる介護ロボット。
この2種類の介護ロボットを活用することで、転倒抑止やバイタルチェック・利用者様からのナースコール・内外線のすべてを介護職員の持つスマホ一つで対応できることになり、大幅な業務の効率化を果たしています。
"全床に「安心ひつじα(見守りセンサー)」を導入し、
転倒のリスクの高い方には
「ネオスケア(予測型見守りシステム)」を併用して
安全・安心の見守り体制を整えています"
ご自宅で介護をされているご家族様に何かご予定があったときや、介護者の方の休息のために利用できる介護サービスをもっと増やしてほしいという地域の方の声があり、三重県鈴鹿市の介護サービスの充実のために開所しました。
特長としては、国内産の木材をふんだんに使って建築されているので、木のぬくもりや香り・温かみを感じることができます。
ご利用者様には快適に過ごして頂ける施設となっております。
翠風で活用しているのは、マットセンサー型の「安心ひつじα」と、赤外線センサーを搭載した「ネオスケア(Neos+Care)」という2種類の見守り介護ロボットになります。
翠風では、「安心ひつじα」を20床全床に導入しています。N&Fテクノサービスの営業の方から、介護ロボット機器(安心ひつじαなど)の出張デモをして頂き、「安心ひつじα」の仕組みを分りやすく説明して頂きました。
(N&Fの営業の提案から)居室での見守り機器としての利用はもちろんですが、トイレや脱衣所にも「安心ひつじα」を設置し、ナースコールの代用として利用しています。
自治体によって違いがあるかも知れませんが、三重県では、安心ひつじの呼び出し機能をナースコールとして代用しても「設備の基準としては特に問題はない」と回答をいただいております。
結果的に初期投資を抑えることができてよかったです。
見守りシステム「ネオスケア」は、転倒防止を主な目的として活用しています。シルエット画像で個人のプライバシーを守りながらもリアルタイムに居室の状況が確認できるので、転倒防止には最適の機器だと感じています。
利用者様の動きに対応したお知らせがスタッフの手元のスマホに届くので、「確認してすぐに必要なアクションが起こせる」点が画期的な見守りシステムだと感じています。
ほとんどの場合は、転倒する前に利用者様のおそばに駆けつけることができています。また、検知履歴がスマホに残るので、万が一の事故や転倒の際にも振り返りができ、再発防止にも役立てることができています。
「安心ひつじα」のようなマットレスの下に設置する見守りセンサーは、利用者様の体動を把握する目的で全床に導入しています。
ですが、ベット周りの転倒事故を防ぐには、検知情報をスピーディに通知する見守りセンサーが必要なため、予測型見守りシステムの「ネオスケア」を併用しています。
ネオスケアは、ベット上での状態がリアルタイムで検知されスタッフのスマホに通知されますので、タイムラグがないことが大きな特徴の一つです。利用者様が立ち上がるまでにスタッフが駆けつけることができています。
翠風では、転倒の危険性がある利用者の居室には「安心ひつじα」と「ネオスケア」を併用することで、利用者様一人ひとりの状態にあわせた見守りを実施しています。利用者様の安全に配慮しつつも、ご家族様にも安心してご利用いただける環境が整っております。
特に、夜間の見守りにおいてスタッフの負担が軽減されていますね。離れている場所でも、手元の端末で状態が確認できるのでとても安心感があります。利用者様がベットから立ち上がろうとしている様子を察知してスタッフが動くので、タイミングの良さから「なぜわかったの?」と聞かれることがあります。
利用者様の痒い所に手が届くので、「来てくれてありがとう」とか「うれしいわぁ」とか「丁度今呼ぼうと思っていたんだよね」と言われることが増え、スタッフのモチベーション向上にも繋がっています。
翠風では10台のネオスケアを活用しています。今後は20床全床にネオスケアを導入することで、今以上にスタッフが「楽に」「楽しく」「質のいいケア」を提供していけたらと思っております。